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NEW! 2024年12月25日号 Vol.148

全日本空輸健康保険組合

――― ANA healthy Mail magazine ―――

□■ 意外と知らない医療費節約術 ■□

病院にかかったときや薬局でお薬をもらったとき、明細を見て「案外高いな〜」と思ったことはありませんか?ひょっとしたら損をする行動をしているかもしれませんよ。ちなみに、医療費の7〜8割は健保組合が負担していますが、これはもともとみなさんが支払う保険料なので、医療費がかさむと今後保険料が上がる可能性も…。

そんな事態を避けるためにも、医療費節約のポイントを確認しておきましょう。

損してたかも!?医療費節約にNGな行動
次の行動は医療費が高くなる行動です。この行動を行うと、今後も損する可能性があります。

●はしご受診
「なんとなく先生と合わないかも…」などの理由から、同じ症状でいくつもの病院を受診することをはしご受診といいます。下記の例を見てみると、はしご受診によって4,000円以上も損しています。また、医療費がかかるだけでなく、同じ検査や投薬が繰り返されて身体への負担も大きくなるため、家計にも身体にも損な受診方法です。

[医療費の比較例]
  同じ医療機関を3回受診 3つの医療機関をはしご受診
医療費合計 4,410円+検査代等
(初診料+再診料+再診料
+検査代等)
8,730円+検査代等
(初診料+初診料+初診料
+検査代等)

※初診料:2,910円、再診料:750円で、10割負担の場合。


●紹介状なしの大病院受診
「とりあえず大病院に行けば安心だろう」という理由で、いきなり大病院に行ったことはありませんか。紹介状なしでいきなり大病院を受診すると、健康保険が適用されない特別料金がかかります。
[紹介状なしの場合の特別料金]
  初診 再診
医科 +7,000円以上 +3,000円以上
歯科 +5,000円以上 +1,900円以上

●時間外受診(コンビニ受診)
休日や診療時間外の受診は割増料金がかかります。また、検査や治療が限られている場合には診療時間内に改めて受診が必要になり、時間とお金をさらに費やすことになります。

[時間外受診の割増料金]
    初診料 再診料
早朝・夜間
(およその時間)
平日6〜8時/18〜22時
土曜6〜8時、正午以降
一般 +850円
(2,000円)
+650円
(1,350円)
特例
(救急病院等)
+2,300円
(3,450円)
+1,800円
(2,500円)
休日 日祝、お正月 +2,500円
(3,650円)
+1,900円
(2,600円)
深夜 深夜22時〜翌6時 +4,800円
(6,950円)
+4,200円
(5,900円)

※( )内は6歳未満の金額。なお、金額は10割負担の場合。

※診療時間内であっても、診療所(病床0〜9床の医療機関)を早朝や夜間(8時前、18時以降)、土曜の正午以降、日曜・祝日に利用する場合、割増料金がかかる場合があります。

*多剤服薬・重複服薬にも要注意
多剤服薬は、必要以上に多くの種類の薬が処方されて服用すること、重複服薬は、同じ効果の薬を処方されて服薬することです。同時期に複数の病院にかかっていると起こりやすく、薬の複数処方で医療費が高額になるだけでなく、飲み合わせによっては効果が十分に出にくくなったり、副作用が出たりする可能性があります。お薬手帳やマイナ保険証を活用すると、過去の診療やお薬情報を医師と共有でき、多剤服薬・重複服薬防止に役立ちます。


医療費節約につながる行動4選はこれ!
上記のNG行動を避けるのはもちろん、ちょっとした心がけで医療費がお得になるケースがあります。ここでは誰でもできる医療費節約術を4つご紹介します。

1.ジェネリック医薬品を選ぶ
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、先発医薬品と同等の効果と安全性が認められている薬です。花粉症薬やかぜ薬といった身近な薬にもジェネリック医薬品があります。現在処方されている薬をジェネリック医薬品に変更したい場合は、かかりつけ医や薬剤師に相談を。

○先発医薬品の新たな仕組み
2024年10月より、患者があえて先発医薬品の処方を希望したとき、ジェネリックとの価格差の4分の1を特別料金として自己負担する仕組みが導入されました。

※医療上の必要があって先発医薬品を使う場合や、ジェネリック医薬品の提供が困難な場合はこの仕組みは適用されません。

2.リフィル処方せんを使用する
リフィル処方せんは、1回の診療で最大3回まで繰り返し使用できる処方せんです。症状の安定しているケースが対象で、通院費用・時間を削減できます。リフィル処方せんを希望する場合はかかりつけ医に相談してみましょう。

○リフィル処方せんの注意点
受け取り期間は、1回目は通常の処方せんと同様に交付日を含め4日以内、2回目以降は前回の薬を飲み終わる日を予定日として前後7日以内です。また、医師の判断によって使用できない場合があるほか、向精神薬や新薬、湿布薬などはリフィル処方せんの対象外になります。

3.診療時間内に受診する
緊急時以外の時間外受診は避けましょう。医療費が高くなるだけでなく、救急患者の診療を妨げる場合もあります。診療時間外に病院を受診するか迷ったときは、電話やWEB相談を活用するのも一つの手です。

○相談先
  • 大人
    電話相談「救急安心センター事業」 #7119
  • 子ども
     電話相談「こども医療でんわ相談」 #8000
     WEBサイト「こどもの救急」 http://kodomo-qq.jp

4.かかりつけ医を持つ
かかりつけ医は日常的な病気の診療や健康相談などができるお医者さんです。詳しい検査などが必要と判断されたときは、大病院や専門医を紹介してもらえます。

健康診断や予防接種などで身近な医療機関に行ったり、家族の付き添いで医療機関に行ったりすることが「かかりつけ医」を見つけるきっかけになります。

○かかりつけ医を見つけるポイント
  • 自宅や職場の近くなど、通いやすい
  • 話をしっかりと聞いてくれ、気軽に話しやすい
  • 病気や治療方法について分かりやすく説明してくれる
  • 必要に応じて、適切な専門医や医療機関を紹介してくれる

*セルフメディケーション=医療費節約につながる
仕事や旅行といった趣味を楽しむにも身体が資本です。特定健診や健康診断で自分の身体の状態を知り、生活習慣の改善で健康を維持できればあまり医療費もかかりません。

自分自身の健康に責任を持ち、軽い身体の不調は、市販薬なども上手に使って自分で手当てをする「セルフメディケーション」で、健康維持&医療費削減につなげましょう。


【参考資料】

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◆ ANA Healthy Mail編集・発行 ◆
全日本空輸健康保険組合

◆ 全日本空輸健康保険組合HP ◆
http://www.ana-kenpo.jp/

◆ お問合せ先 ◆
E-mail : kenpo@ana.co.jp

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