メールマガジン“ANA Healthy Mail”

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2020年8月25日号 Vol.96

全日本空輸健康保険組合

――― ANA healthy Mail magazine ―――

□■ 女性ホルモンとライフステージ〜女性ホルモンの「波」と上手に付き合おう〜 ■□

美容を司るホルモンとして有名な女性ホルモン。実は、ライフステージごとに分泌量が大きく変動し、女性の健康にさまざまな影響を及ぼしています。この女性ホルモンの「波」と上手に付き合っていくには、世代ごとの女性ホルモンに密接に関係する健康課題を知っておくことが大切です。また、男性も正しい知識をもっておくことで、パートナー等とお互いを理解し、よりよい関係を築くのに役立ちます。

女性ホルモンは2種類
女性ホルモンには、「エストロゲン」と、「プロゲステロン」の2種類があります。エストロゲンには、女性らしいからだをつくるほか、血管をしなやかにする、骨を強くする、内臓脂肪の蓄積を防ぐなどの働きがあります。一方、プロゲステロンは、子宮内膜をやわらかくして妊娠の準備を整えるなど、妊娠を助ける働きをするホルモンです。この2つのホルモンが、女性ならではのからだのしくみをコントロールしています。
女性のからだは女性ホルモンの分泌量で変化
女性のからだの機能を整えるのに大切な女性ホルモンですが、年齢とともに分泌量が変化し、時にはバランスが乱れ、心身にトラブルが生じることも。特にエストロゲンの変化は、女性の人生に大きな影響を及ぼします。
【女性のライフステージと健康課題】
女性ホルモンが増え、月経が始まる「思春期」
  • 月経痛など女性特有の症状が出現します。
  • からだがまだ十分に発達していないため、経血を押し出そうと子宮が収縮して強い痛みが生じるケースもあります。
  • 過剰なダイエットによる無月経(3か月以上月経が起こらない状態)にも注意が必要です。
エストロゲンの分泌が盛んな「成熟期」
  • 月経トラブル(重い月経痛、経血量が多い・少ないなど)が増加!
  • 症状が重い場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因のことも。痛み止めが欠かせない・1日の服用量を超えてしまっている人は、放置せずに早めに婦人科を受診しましょう。低容量ピルや鎮痛薬、漢方薬などで症状を楽にすることができます。
  • 乳がんにも要注意。体内のエストロゲンが多い状態が長年続くと、乳がんのリスクが高まります。エストロゲンは、月経がある期間に多く分泌され、妊娠・授乳中は分泌が止まるため、昔より妊娠・出産回数が減り、月経回数が増えている現代の女性は、乳がんになりやすいといえます。定期的な乳がん検診受診が大切です。
エストロゲンが急激に減少する「更年期」
  • 閉経前後の約10年間(一般的に45〜55歳くらい)に、のぼせやイライラ、発汗や疲労感などの更年期症状が現れます。
  • ひどい場合は、日常生活に支障をきたす「更年期障害」の状態になることもあります。がまんせずに、まずは婦人科や女性外来の受診を。ホルモン補充療法や漢方薬などによる治療で症状を軽減できます。
  • エストロゲンの減少により血管のしなやかさや代謝機能が低下するため、生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常など)も増えてきます。骨粗しょう症にも注意。
  • 将来要介護・寝たきりにならないようにするには、この時期に食事・運動などの生活習慣を見直しておくことが大切です。
エストロゲンが乏しくなる「円熟期」
  • 生活習慣病・がんに加え、フレイル(加齢や病気により心身の活力が低下)のリスクも高まります。
  • 定期的な健診受診、健康的な生活習慣の実践など、元気な老後への準備を。
女性には毎月の「波」も
女性は、毎月の月経周期においても大きな変化の波にさらされています。エストロゲンが多い卵胞期(卵巣内で卵胞が育つ期間)は心身の状態が安定しているのですが、排卵を終え黄体期(妊娠に適した環境を整える期間)になると、プロゲステロンが多くなり、心身が不安定になりがちです。特に月経前には、イライラや落ち込み、乳房や下腹部の張りといった、「月経前症候群(P M S)」の症状が出やすくなります。

P M Sの症状は、低用量ピルや漢方薬などで軽減することができますので、つらい場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
女性の健康管理のポイント
女性にとって頼りになるのが、婦人科のかかりつけ医です。女性ホルモンの変化や妊娠・出産に応じたケアなど、その時々にあったサポートを受けることができます。若い人でも、月経痛やP M Sなどのトラブルがある場合は、一度レディースクリニック等へ行き、かかりつけの婦人科医をもつことをおすすめします。普段の生活では、バランスのとれた食事、適度な運動、節酒・禁煙、リラックスする時間をもつなどのセルフケアを。症状をやわらげたり、治療効果を上げるのに役立ちます。

また、定期的に健診を受け、そのときのからだの状態をチェックすることも大切。乳がん検診・子宮頸がん検診も忘れずに受診しましょう。全日空健保では、婦人科オプション・婦人科ドックの費用補助をおこなっていますので、ぜひご利用ください。
全日空健保からのお知らせ
  • がん郵送検診の申し込みが始まります。
    申込期間:9月5日から10月30日
  • インフルエンザ予防接種費用補助を実施します。
    補助対象接種期間:10月1日から12月31日接種分

詳細は機関紙秋号、または9月1日以降に健保ホームページをご覧ください。

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◆ ANA Healthy Mail編集・発行 ◆
全日本空輸健康保険組合

◆ 全日本空輸健康保険組合HP ◆
http://www.ana-kenpo.jp/

◆ お問合せ先 ◆
E-mail : kenpo@ana.co.jp

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