全日本空輸健康保険組合

まずは「かからない」ように予防を

熱やのどの痛み、せきなどの症状があると、やはりつらいもの。まずはカゼやインフルエンザにかからないよう、しっかり予防しましょう。

【カゼ・インフルエンザ予防のポイント】

●外出後の手洗い

人が多く集まる場所から帰ってきたとき、つり革・手すりを触ったあとなど、こまめに手を洗いましょう。手が洗えないときはアルコール消毒も有効です。

●こまめにうがい

口の中だけでなく、のどの奥でもガラガラとうがいをしましょう。なお、お茶に含まれるカテキンにはウイルス感染を防ぐ効果があるため、緑茶・紅茶でのうがいもおすすめです。

●十分な休養・バランスのとれた食事

睡眠不足や栄養不足はからだの抵抗力を低下させます。日頃から十分な休養と栄養バランスの良い食事をこころがけましょう。なお、タバコや過度の飲酒も抵抗力を弱めるので、禁煙・節酒がおすすめです。

●適度な湿度を保つ

ウイルスは乾燥した空気を好みます。乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適度な湿度（50〜60％）を保つこと。洗濯物を室内に干すのもよいでしょう。

●人混みへの外出を控えるか、マスクをする

インフルエンザが流行してきたら、不要不急のときはなるべく人混みへの外出は避けましょう。特に慢性疾患のある人や、疲労気味・寝不足の人は注意が必要です。不織布製のマスクも防御策となります。

●インフルエンザ流行前（12月前まで）にワクチン接種

ワクチン接種はインフルエンザ発症の可能性を減らし、重症化を予防します（感染を100%防止するものではありません）。流行する前の12月前頃までにすませておきましょう。特に妊娠中の方や持病がある方にはワクチン接種をおすすめします。

もしかかってしまったら「うつさない」＆「こじらせない」ための対策を

カゼ・インフルエンザにかかってしまったときは、症状の長期化・重症化を防ぐことが大切です。また、インフルエンザは感染力が強いうえに、赤ちゃんやお年寄りがかかると、脳症や肺炎といった重い合併症を発症することもあるので、周りの人への感染を防ぐことも必要です。

【周囲への感染・重症化を防ぐポイント】

●せきエチケットを守る

せき・くしゃみが出ているときは、しぶきにウイルスを含んでいるかもしれないため、マスクを着用しましょう。マスクがないときは、ほかの人から顔をそらす、ティッシュなどで口と鼻を覆うなど、「せきエチケット」を守りましょう。

●１時間に１回は部屋の換気をする

せきやくしゃみで吐き出されたウイルスがただよっていると、周囲の人にうつす原因に。こまめに換気をおこなって、空気を清潔に保ちましょう。

●無理をして会社に行かない

インフルエンザの場合、熱が下がったあとも数日はウイルスが体内に残っており、他の人にうつす可能性があります。熱が下がって症状がおさまってもすぐに外出などはせず、医師が指示をする所定の日数は自宅療養することが望ましいでしょう。

●インフルエンザかなと思ったら早めに病院に行く

38度以上の熱があり、せきやのどの痛み、全身の倦怠感を伴う場合は早めに医療機関（内科・小児科・かかりつけ医など）を受診しましょう。抗インフルエンザ薬は、発症後48時間以内の使用が効果的です。なお、現在は「タミフル」のジェネリック医薬品もあり、こちらを選択すると、先発医薬品の約半額ですみます。

＊勘違いしていませんか？カゼに抗菌薬は効きません！

抗菌薬（抗生物質など）はカゼに効く薬だと思っている方も多いかもしれませんが、それは間違い。抗菌薬は細菌をやっつける薬であり、ウイルス性のカゼには効きません。やたらと多用すると、薬が効かない「薬剤耐性菌」が増えるため、むやみに処方を求めるのはやめましょう。