全日本空輸健康保険組合
――― ANA healthy Mail magazine ―――
□■ 今からはじめる現役世代からの認知症対策 ■□
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認知症は高齢者の約5人に1人が発症する脳の病気です。
高齢者がかかる病気だから今はまだ大丈夫、と思っている方、ちょっと待って!
実は、若いうちから対策する必要があるのです。
そこで今回は、現役世代の今から取り組んでおきたい対策をご紹介します。
ぜひ実践してみてください。
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若いうちからの認知症対策が大切なのはなぜ?
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認知症は、単なる「加齢による物忘れ」とは異なり、脳の細胞が死んでしまったり働かなくなってしまったりして判断力・記憶力などが低下し、日常生活に支障が出る状態です。
そして、その発症には、生活習慣病が大きく関わっています。
たとえば、糖尿病になり高血糖の状態がつづくと、脳の血管障害による脳梗塞などが原因で発症します(脳血管性認知症)。
さらにアルツハイマー型認知症の原因物質が脳にたまりやすくなり、認知症の発症リスクが約2倍に!
また、高血圧になると、動脈硬化、脳卒中や脳梗塞などを引き起こしやすく、やはり脳血管性認知症に発展する危険が。
さらに、下記のような生活習慣も、認知症になるリスクを高めることが指摘されています。
●運動不足
糖尿病や高血圧につながるほか、脳の血流が悪くなって、認知症の一因となる物質が排出されずに蓄積されてしまいます。
●食生活の乱れ
偏った食事・加工食品を多く摂るなど食習慣が乱れた状態がつづくと、栄養の過不足で生活習慣病になり、認知症につながりやすくなります。
●歯の欠損
歯を失いかみにくくなると、食事が柔らかい食品(炭水化物など)に偏り、摂取する栄養素が減ることで、生活習慣病になったり原因物質を蓄積させたりして認知症を引き起こします。
●大量の飲酒
アルコールが脳を萎縮させて脳内の栄養が欠乏し、注意力・記憶力などが低下します(アルコール性認知症)。
●喫煙
血管が傷つくうえ、ニコチンの血管収縮作用によって脳が酸素不足になり、脳に大きなダメージが及び、認知機能が低下します。
タバコによる認知症のリスクは2〜3倍!
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認知症を予防するにはどうしたらいい?
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認知症を防ぐポイントは、上記のような生活習慣を改善することです。
また、糖尿病や高血圧などの病気がある場合は、きちんと治療を受けて数値をコントロールすれば、認知症発症の危険性を下げることができます。
もし、健康診断で要治療の項目があったら、たとえ自覚症状がなくても、必ず医療機関を受診してください。
【生活習慣改善のポイント】
●運動
- 1日30分以上の有酸素運動を週2〜3回が目安。
- リズムや早歩きを意識した、1日8000歩以上のウォーキングがおすすめ。
●食習慣
- カロリーや糖分・塩分の摂りすぎに気をつけ、栄養バランスの良さを意識。
- 青魚やアマニ油など、認知機能の低下を防ぐ効果のあるオメガ3脂肪酸をとると◎
●口腔ケア
- 毎日歯みがきとデンタルフロス・歯間ブラシでていねいにケア。
- 症状がなくても半年に1回、歯科健診受診。
- 歯を失ったときは義歯(入れ歯)等の使用を。
●節酒
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適正な飲酒量は、1日の平均純アルコール量で約20g
純アルコール量(g)=飲酒量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8
お酒の目安は下記をご参考に(女性や小柄な方はこの半分程度)。
ビール:ロング缶1缶(5%・500ml)
酎ハイ:1缶(7%・350ml)
日本酒:1合(15%・180ml)
ワイン:グラス2杯(12%・200ml)
焼酎:グラス半分(25%・100ml)
ウィスキー:ダブル1杯(40%・60ml)
●禁煙
- 禁煙すれば認知症リスク減。
- 自力での禁煙が難しい場合は、禁煙外来や市販のニコチンパッチ・ニコチンガムの使用がおすすめ。
*認知症も早期発見・早期治療が重要に!
認知症もほかの病気と同様に、早期に治療すれば進行を遅らせたり症状を緩和させたりすることができます。
特に認知機能の低下が見られても日常生活に支障がない程度の、認知症の前段階(MCI:軽度認知障害)で始めることが大切です。
もし下記のような「認知症かも?」と気になる症状があるときは、すぐに医療機関(かかりつけ医や脳神経内科、精神科など)へ相談することをおすすめします。
【認知症が疑われるサイン】
- 同じことを何回も話す/尋ねる
- 以前できていた料理の順番がわからなくなる
- 以前使っていた家電の手順がわからなくなる など
【参考文献】
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◆ ANA Healthy Mail編集・発行 ◆
全日本空輸健康保険組合
◆ 全日本空輸健康保険組合HP ◆
http://www.ana-kenpo.jp/
◆ お問合せ先 ◆
E-mail : kenpo@ana.co.jp
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