メールマガジン“ANA Healthy Mail”

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2023年5月25日号 Vol.129

全日本空輸健康保険組合

――― ANA healthy Mail magazine ―――

□■ お口の中だけで終わらない!? 全身をむしばむ歯周病を防ごう ■□

成人の約8割がかかっているとされる歯周病。
影響があるのは、お口の中だけだと思っていませんか?
実は、歯周病は全身のさまざまな病気の原因になります。
歯だけでなく、全身の健康をキープするためにも、歯周病の影響やその予防についての知識を身に付け、お口のケアに取り組みましょう。


歯周病ってどんな病気なの?
歯周病とは、歯を支える歯ぐきや骨が壊されていく病気です。
歯周病は下記の4段階で進行し、炎症が歯ぐきにとどまっている「歯肉炎」と、さらに炎症が進んだ「歯周炎」をまとめて歯周病と呼んでいます。

●STAGE1 歯肉炎
歯垢(プラーク)に含まれる歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こします。
※歯垢(プラーク)…歯のまわりに残った細菌のかたまり

●STAGE2 軽度歯周炎
歯ぐきの腫れが大きくなり、歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)が深くなります。
腫れるだけでなく、出血することも。

●STAGE3 中度歯周炎
炎症が進行して歯周ポケットの溝がさらに深くなり、骨が溶け始めて歯がグラグラしたり歯と歯ぐきの間から膿が出たりします。

●STAGE4 重度歯周炎
歯を支える骨がほとんど溶けて歯の根元が見えるようになり、歯が激しくぐらついたり抜けたりします。
歯周病が引き起こす全身の病気とは?
歯周病が重症化すると、歯周病菌が呼吸器官内や血管を通って全身で病気を引き起こす可能性があります。

【歯周病と関連のある全身の病気】

●糖尿病
歯周病菌によって作られた炎症性物質が、糖をエネルギーに変換し血糖値を一定に保つホルモン(インスリン)の働きを妨げ、糖尿病の発症・悪化につながります。

●低体重児出産・早産
歯周病菌が胎盤や子宮に入って感染し、胎児の成長不足を招きます。
また、歯周病菌の影響で陣痛を促進する物質が多くなり、出産時期が早まることも。

●狭心症・心筋梗塞
歯周病菌が血液中に入り込んで血管で炎症を起こし、動脈硬化を促進します。
心臓に血液を送る血管が狭くなる狭心症、詰まってしまう心筋梗塞を引き起こします。

●誤嚥(ごえん)性肺炎
歯周病菌がだ液や食べ物・食べかすなどと一緒に気管に入ることで肺に炎症が起こります。
特に高齢者など飲み込む力が弱くなっている方に多い病気です。

【さらに、歯周病などで歯を失うと…】
□歯を失うことによる体への影響
●かむ力が弱くなり、柔らかい食品(炭水化物など)に偏ることで肥満やメタボに
●高齢になったときにフレイル(虚弱)、要介護、認知症となるリスクが高くなる
●歯のかみ合わせが悪くなり、頭痛や肩こりなどが起きることも

歯周病の発症や悪化を防ぐには?
歯を守るためにはセルフケアとプロフェッショナルケアの両方が大切です

【セルフケア】

●毎日の歯みがき
食後にていねいにみがきましょう。
寝ている間は歯を守るだ液があまり出ないので、夜は特にていねいに歯垢を落とすことが大切です。
デンタルフロスや歯間ブラシを使うと、歯垢除去率がアップします。
また、むし歯予防効果のあるフッ素入りの歯磨き粉を使用し、歯にフッ素を残すため、ゆすぐ回数は1〜2回程度で。

●舌みがき
舌に白色〜淡黄色の舌苔がついていると口臭の原因になります。
起床直後に柔らかい歯ブラシや専用の舌ブラシで軽く取り除きましょう。
<やり方>
  1. 鏡の前で舌をできるだけ前に突き出す
  2. 息を止めて、鏡で見えている最も奥にブラシを軽く当てて手前に引く
    ※息を止めることで、吐き気を抑えることができます。
  3. ブラシをよく洗い、ブラシに舌苔がつかなくなるまで1・2を繰り返す

●禁煙
タバコの有害物質によって血流が悪化すると、歯ぐきの腫れや出血が抑えられ歯周病に気付きにくくなるうえに、歯周ポケットに歯周病菌が繁殖しやすくなります。
そのため歯周病になりやすく、治療しても治りにくいのです。
紙巻きタバコだけでなく、加熱式タバコ・電子タバコなども歯周病のリスクを高めます。
この機会にすべてのタバコから卒業を。

●食生活
甘い食べ物や飲み物の摂りすぎ、ダラダラ食べに注意。
バランスのよい食事を規則正しく、よくかんでとりましょう。

【プロフェッショナルケア】

●定期的な歯科健診
痛みなどの症状がなくても、定期的(半年に1回)に歯科医院で健診を受けましょう。
自分では気づいていない初期のむし歯や歯周病があるかもしれません。
早めに歯科治療を受ければ、時間も費用も少なく済みます。
また歯みがきで取り残した歯垢は硬い歯石になるとセルフケアではとれません。
歯科健診で正しい歯みがきの方法を教わり、歯石のクリーニングも受けましょう。

全日空健保では、被保険者・被扶養者を対象に無料歯科健診を実施しています。
全国約1,800の提携歯科医院で受けられますのでぜひご利用ください。
詳細については「無料歯科健診」ページに掲載しています。


【参考Webサイト】

全日空健保からのお知らせ

家庭用常備薬等斡旋が、業者変更により新しくなりました。
暗証番号は、機関誌春号に同封されている
案内チラシ、又は健保HPよりご確認いただけます。
(健保HPはID/PW付きの場所に掲載しています。)
新しいサイトを是非ご利用ください。

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◆ ANA Healthy Mail編集・発行 ◆
全日本空輸健康保険組合

◆ 全日本空輸健康保険組合HP ◆
http://www.ana-kenpo.jp/

◆ お問合せ先 ◆
E-mail : kenpo@ana.co.jp

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