全日本空輸健康保険組合
――― ANA healthy Mail magazine ―――
□■ 加熱式タバコにもあった!受動喫煙の害 ■□
広告などのイメージから害が少ないと思われがちな加熱式タバコ。
じつは、紙巻タバコと同じように、自分だけでなく周囲の健康を脅かす危険があります。
正しい知識を学び、自分や大切な人の健康を守るために加熱式タバコも禁煙しましょう。
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加熱式タバコにも有害物質あり!
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加熱式タバコも紙巻タバコと同じタバコの葉を使用しているので、同じ種類の有害物質が発生します。
加熱式タバコでは有害物質の量は抑えられてはいますが、たとえ少量であっても、発がん性物質を体内に入れるのは大変危険です。
【加熱式タバコに含まれる有害物質の一例】
紙巻タバコに比べ…
→プロピレングリコールは20〜500倍
→グリセリンは2〜3倍
→ホルムアルデヒドは15〜20%
【!】減っているとはいえ、発がん性物質に変わりはありません。
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紙巻タバコにはない新たなリスクも
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加熱式タバコには、ネバネバした有機溶剤(グリセリン)などの紙巻タバコにはない化学物質も添加されています。
これらは加熱して吸引すると気管支や肺に炎症が起き、重い肺炎を引き起こす可能性のある危険な物質です。
加熱式タバコはまだ発売から日が浅く、今後どのようなリスクが現れるのかは予測できません。
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家庭内で加熱式タバコを吸うリスク
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これだけ有害物質が含まれているにもかかわらず、加熱式タバコを、家族のいる室内や自家用車内で吸うケースが増えています。
紙巻タバコは屋外やベランダなどで吸っていたのに、「加熱式タバコなら大丈夫だろう」と油断してしまうのでしょう。
たしかに加熱式タバコから副流煙は出ませんが、喫煙者が吸った加熱式タバコのエアロゾル※の約3割は次の息にそのまま吐き出されます。
その有害物質にさらされたパートナーや子どもは、気管支喘息などのアレルギー疾患を発症する危険があります。
※エアロゾル:タバコの葉を加熱すると発生する有害物質を含んだ霧・ミストのこと
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加熱式タバコは禁煙の妨げに
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禁煙のために紙巻タバコから加熱式タバコに切り替えたり、併用したりしていませんか?
禁煙への一歩を踏み出すのはいいことですが、加熱温の高い加熱式タバコからは紙巻タバコとほぼ同じ量のニコチンが発生するため、依存から抜け出すことはできません。
むしろ加熱式タバコは紙巻タバコに比べて吸える場所も多く、喫煙本数が増えるという報告もあります。
やめるのならどちらもきっぱりやめましょう。
*禁煙するなら禁煙外来へ
タバコの害から自分や周囲の人の健康を守る一番の方法は禁煙です。
一人で禁煙を成功させるのは難しいですが、禁煙外来を受診すれカウンセリングや禁煙補助剤※で禁煙成功率がアップします。
なお、全日空健保では、禁煙外来での自己負担が実質0円になる「禁煙非常口キャンペーン」を通年実施しています。
また、オンライン面談や医師開発のアプリで禁煙をサポートするスマホアプリ「オンライン卒煙サポートプログラム」も導入しました。
どちらも、被保険者の方だけでなく被扶養者の方もご利用いただけるので、ぜひこの機会に禁煙にチャレンジしてください。
※内服薬は一時出荷停止中のため処方できません(2023年4月現在)
【参考資料】
- 日本禁煙学会「電子タバコ、加熱式タバコをお使いの方に重要なお知らせ」
- 厚生労働省「加熱式たばこにおける科学的知見」
- 厚生労働省ホームページ「e-ヘルスネット」
全日空健保からのお知らせ
家庭用常備薬等斡旋が、業者変更により新しくなりました。
暗証番号は、機関誌春号に同封されている
案内チラシ、又は健保HPよりご確認いただけます。
(健保HPはID/PW付きの場所に掲載しています。)
新しいサイトを是非ご利用ください。
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