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2022年10月25日号 Vol.122

全日本空輸健康保険組合

――― ANA healthy Mail magazine ―――

□■進行すると元に戻らない?!慢性腎臓病(CKD)を食い止めよう■□

日本では成人の8人に1人がかかっているとされる、慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)。
でも、「腎臓病って言われてもピンとこない」という方も多いのでは?
今回は「新たな国民病」として注目されているCKDについて、わかりやすく解説します。


CKDってどんな病気?
腎臓は、ソラマメのような形をしており、腰の少し上・背骨の左右に1つずつある臓器です。
たくさんの血液が流れ込み、老廃物を排出する、血液をつくるといった、健康を保つための大切な役割を担っています。
慢性腎臓病は、こうした腎臓の働きが低下していく病気です。
腎機能が低下すると下記のような問題が起きるほか、心筋梗塞や脳卒中などを発病しやすくなります。
重症の場合は人工透析等が必要になることもあります。
【腎機能が低下すると…】
  • 尿が出なくなり、老廃物が体内にたまる
  • 塩分や水分の排出量・血圧の調整がうまくできない
  • 血液がつくれず貧血になる
  • カルシウムの吸収に必要なビタミンDがつくれず、骨が弱くなる など

CKDの症状は?
進行すると貧血やむくみなどの症状が出ます。
ただし、初期は自覚症状がほとんどありません。
下記の症状が現れた場合は、すでにCKDがかなり進行している状態といえます。
【進行するとこんな症状が】
  • 貧血
  • 夜間頻尿
  • 息切れ
  • むくみ
  • だるい・疲れやすい
  • 食欲低下 など

健診で異常があったら必ず病院へ!
CKDが一定のレベルまで進行すると腎臓の機能は回復しません。
だからこそ、早期発見し、進行を防ぐことがより重要となります。
まずは定期的に健診を受けること、そして異常を指摘された場合は、必ず医療機関(腎臓内科など)を受診しましょう。
また、すでにCKDと診断されている方で治療を中断している場合は、放置せずにすみやかに通院を再開してください。
【こんな健診結果が出たらCKDの疑いあり】
  • 尿たんぱく:(+)、(++)、(+++)
    腎臓の働きが悪くなって、通常なら尿中に出ないはずのたんぱく質が尿に漏れ出ている状態。
    「ちょっと疲れているだけだろう」等と放置するのは危険です。
  • e-GFR(血清クレアチニン検査):60未満
    老廃物の一つ、クレアチニンが血液にたまっている状態です。
    なお、e-GFRが低いほど、腎機能が低下していることを示します。

CKDの悪化を防ぐには?
CKDの原因の多くは糖尿病・高血圧などの生活習慣病です。
生活習慣を改善することがCKDの発病予防・悪化防止につながります。
また、健康な人であっても年齢とともに腎機能は低下していきますが、生活習慣に気をつけることでそのスピードをゆるめることができます。
  • 血糖・血圧・脂質の管理
    血糖・血圧・脂質に異常がある場合は、治療(生活習慣改善・薬物療法)を受け、数値をコントロールすることが大切です。
    【管理目標】
    ・HbA1c:7.0%未満
    ・血圧:収縮期130mmHg /拡張期80mmHg未満
    ・LDLコレステロール:120mg/dL未満
    ※病状によって目標数値は異なります。主治医に相談してください。
  • 塩分カット
    塩分を摂りすぎると、体内の塩分濃度を一定に保つために水分が増え、血液量も増えます。
    その結果、血圧が上がり、血液のろ過・血圧の調整などを行っている腎臓の血管に負担がかかります。
    できることから減塩にチャレンジを。
    ちなみに、1日の塩分量の上限目標は男性7.5g、女性6.5gですが、理想は6.0gです。
    【減塩のヒント】
    ・減塩の食品・調味料を使う
    ・めん類のスープを残す
    ・調味料を減らし、薬味・スパイス・だし等を活用
    ・ソースやドレッシングは小皿に入れ、つけて食べる など
  • 体重管理
    食べすぎに注意し、適度に運動を。
    ウォーキングや軽い筋トレなど、続けやすいものを選ぶのがおすすめです。
    なお、肥満(BMIが25以上)の場合、糖尿病や高血圧を合併しやすいためCKDのリスクが高くなりますが、糖尿病や高血圧を伴わないケースでも腎機能障害が起こることがわかっています。
    まずは2〜3kg減らすことを目標に、減量に取り組んでみましょう。
  • 禁煙
    タバコは血管障害を引き起こし、腎機能低下の要因になります。
    腎臓を守るためにも禁煙が必要です。
<注意>
すでに治療中の方は、医師の指示に従って治療・生活改善に取り組んでください。

(参考)

全日空健保からのお知らせ

全日空健保のこの時期の施策をご案内します。
詳細は下記ページをご覧ください。

がん郵送検診申込(〜10月31日迄です)
インフルエンザ予防接種費用補助(〜12月31日接種分まで)
・禁煙施策について(通年実施)

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E-mail : kenpo@ana.co.jp

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