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――― ANA healthy Mail magazine ―――
□■知っておきたい!健診結果からわかること■□
せっかく健診を受けても、結果を確認せず「受けっぱなし」になっていませんか?
健診結果は、今のからだの状態を知るための大切なもの。
数値の意味を知り、健診結果を生活習慣の改善に活かしましょう。
各検査の数値は、私たちのからだに潜む危険を教えてくれます。
どんな異常や病気がわかるのか、項目ごとにご紹介します。
→内臓脂肪のたまりすぎ、肥満またはやせすぎ
BMIから肥満度が、腹囲から内臓脂肪の蓄積具合がわかります。
なお、これらに加え、高血糖や脂質異常、高血圧の危険因子が2つ以上ある状態(メタボリックシンドローム)を放置すると、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。一方、やせていても「かくれ肥満」のケースがあり、中性脂肪やLDLコレステロールが高いことがあります。
特に、若い女性やダイエットとリバウンドを繰り返した人は注意が必要です。
→高血圧、動脈硬化、心臓病、脳卒中など
血圧が高い状態がつづくと、血管は常に刺激を受けて緊張した状態となり、厚く・硬くなって動脈硬化を招きます。心臓にも大きな負担がかかるため、脳卒中や心臓病を引き起こす危険も高まります。若い頃は低血圧だった人も、加齢とともに血圧が上がっている可能性があります。
→糖尿病、糖尿病予備群、ホルモン(内分泌)の病気など
血液中のブドウ糖が必要量を超えている、またはエネルギーとしてうまく使えていない状態です。血液中の糖が多くなりすぎると、血管を傷つけたり詰まらせたりして全身の血管にダメージを及ぼし、進行すると「3大合併症(神経障害・網膜症・腎症)」をはじめ、さまざまな症状を引き起こします。ちなみに、ホルモンの異常により血糖値が上がるケースがあるため、内分泌系の病気(バセドウ病等)の発見のきっかけになることもあります。
→脂質異常、動脈硬化、糖尿病など
余分な脂肪やLDLコレステロールによって血管が詰まりやすく、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高い状態です。なお、女性の場合は閉経後のホルモン減少によりLDLコレステロールが増加しやすくなるので、それまで以上に生活習慣に気をつける必要があります。また、糖尿病の人は、余った糖を使って中性脂肪がつくられるため、脂質にも異常が出やすいです。
→急性・慢性肝炎、脂肪肝、アルコール性肝炎など
いずれも基準値以上の場合、肝機能がだいぶ低下しています。食べすぎ・飲みすぎ等で、肝臓の仕事(エネルギーの貯蔵、アルコール等の解毒・分解など)が増え、処理が追いつかなくなっている状態です。なお、「肝臓が悪い=お酒が原因」と思いがちですが、飲まない人も、糖尿病や脂質異常などが原因で、脂肪肝・肝炎になることがあります(非アルコール性脂肪性肝疾患)。
→糖尿病性腎症、慢性腎臓病(CKD)など
腎臓のはたらきが低下し、からだの老廃物をきちんと排泄できていない状態です。肥満や糖尿病・高血圧などがあると、腎臓の毛細血管が傷つき、腎機能が低下する大きな要因になります。これを放置すると尿がつくれなくなって余分な塩分や老廃物がたまってしまい、人工透析が必要になる恐れもあります。メタボ解消に取り組む・必要な治療を受けるなど、早めに行動にうつすことが大切です。
健診結果からメタボリスクが高いと判定された人(40歳以上)には、ヘルシーライフサポート(特定保健指導)をご案内しています。保健師などのプロのサポートが無料で受けられるチャンスを活用し、生活習慣の改善に役立てましょう。
下記に当てはまる場合は、生活習慣の改善だけではなく、病院の受診が必要です。
異常値が出ており、病気と考えられます。至急病院を受診し、必要な治療を受けてください。
病気が疑われます。何の病気かや、治療の必要性を判断するための詳しい検査が必要です。
健診で「異常」となった数値が一時的なものなのかどうかを見極めるために、もう一度検査が必要です。再検査の結果、異常なしになることもありますが、放置せずに必ず受診してください。
*大切な人にも受診をすすめましょう
あなたのご家族は健診を受けていますか?全日空健保では、ご家族の健診についても費用の補助を行っており、特定健診は無料でご利用いただけます。ご家族の場合、ご自身の健康については後回しにしていることもあるので、被保険者のみなさまから、ぜひ健診をおすすめしてください。
*40歳以上の方の健診が健保に義務づけられています。
その受診率が低いと国からペナルティが課され、国への納付金が増額されてしまいます。
健保財政が悪化すると保険料の値上げにつながりかねません。
とりわけ、特退の皆さまと40歳以上の被扶養者の皆さまのご理解と毎年の健診受診をお願い致します。
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