メールマガジン“ANA Healthy Mail”

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2022年2月25日号 Vol.114

全日本空輸健康保険組合

――― ANA healthy Mail magazine ―――

□■今こそ気をつけたい!コレステロール・中性脂肪■□

コロナ禍の在宅勤務や外出自粛によって運動量が減ったり、間食やお酒の量が増えたりしていませんか?実はこんな生活習慣は脂質の状態を悪化させるもの。実際にコロナ拡大前と比べてコレステロールや中性脂肪の数値が悪化傾向にあるという報告もあります。今回は、つい誤解しがちなコレステロールと中性脂肪について解説します。


その知識、間違っているかも…。こんな勘違いしていませんか?
コレステロールや中性脂肪は低ければ低いほどいい?

→NO!どちらも体に必要不可欠
コレステロールは、体を構成する細胞膜、脂肪の消化と吸収を助ける胆汁酸、栄養素の代謝などを行うホルモンのもとになります。一方で中性脂肪は、体を動かすときのエネルギー源になる、体温を一定に保つ、内臓を衝撃から守るなどの大切な役割があります。どちらも体にとって大切な要素で適度に必要なものです。

LDL(悪玉)コレステロールは悪?

→NO!存在自体は必要!ただし「多すぎる」と悪影響
LDLコレステロールもHDL(善玉)コレステロールとともに体に必要なコレステロールの回収・運搬を担っています。しかしLDLが多すぎたり、HDLが少なすぎたりすると、血管内に回収しきれなかったコレステロール(プラーク)がたまって血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。存在自体が良い・悪いではなく、バランスが大切なのです。

卵はコレステロールが高いので1日1個まで?

→NO!根拠がないので気にしなくてOK
卵のコレステロールはたしかに多いですが、食事から摂取するコレステロールの影響はさほどありません。むしろ良質なたんぱく質など栄養も多いので、食事に取り入れたい食材です。ただしすでにコレステロールが高い人は控えましょう。

やせているからコレステロールや中性脂肪は気にしなくてもよい?

→NO!やせ型の人も油断は禁物
若い女性にも多い「かくれ肥満」の場合など、太っていなくてもLDLコレステロールや中性脂肪が高いケースがあります。運動不足やお酒の飲みすぎ、甘いもののとりすぎなど生活習慣が悪いと、脂質のバランスが崩れ、動脈硬化のリスクが高まってしまいます。特に、ダイエットしてリバウンドした人は、要注意。どんな体型の人も健診でコレステロールや中性脂肪の数値がよくない場合は、生活習慣の見直しや適切な治療を受けることが必要です。
なお、遺伝性の高コレステロール血症のこともありますので、この場合は薬物治療等を受けることが必要です。

脂質異常症の予防&改善のヒント
ウォーキングなどの有酸素運動が近道!

ウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動はとくにHDLコレステロールを増やし、中性脂肪を減らす効果があります。たとえば、在宅勤務日にはお昼休憩に家の周りを散歩する、動画を参考におうちヨガをするなど、日常に無理のない範囲で運動をプラスしましょう。出社日には、在宅勤務日の運動量を補うために出社日の通勤・退勤時には一駅手前で降りて歩くのもおすすめです。

お酒と甘いものは適量、たばこはやめる!

甘いもののとりすぎ、お酒の飲みすぎは中性脂肪を増やします。間食は夜を避けて時間と量を決める、週に2日はお酒を飲まない日をつくるなどの工夫をしましょう。また、たばこはHDLコレステロールを減らすので禁煙を。

よい油や食物繊維を積極的にとる!

動物性脂肪(バターや脂身、生クリーム等)は、LDLコレステロールを増やすのでとりすぎ注意です。一方、青魚などに含まれる良質な油のオメガ3脂肪酸には中性脂肪を下げる効果があります。青魚をなかなかとれない場合でも、おやつをクルミなどのナッツ類に置き換える、サラダのドレッシング代わりにアマニ油をスプーン1杯かけるなど、食事に取り入れる工夫を。また、食物繊維には脂質の吸収を緩やかにする効果があるので積極的にとりましょう。

【おすすめの食材】

オメガ3脂肪酸(DHA・EPAなど)
  • 青魚(サンマやサバ、イワシなど)
  • クルミ等のナッツ類
  • アマニ油
  • えごま油 など
食物繊維が豊富な食材
  • 胚芽米や麦飯
  • 野菜
  • 海藻
  • きのこ
  • 豆類 など

*女性は閉経後に要注意
女性ホルモンのエストロゲンには血液中の脂質バランスを正常に保つ働きがあり、女性は男性に比べてコレステロールは低いですが、50歳代以降は急激に上昇しはじめます。閉経によって女性ホルモンが減少し、脂質のコントロールが難しくなるためです。閉経後はとくに注意し、良い生活習慣を心がけましょう。

(参考資料)

  • 厚生労働省「生活習慣病予防のための健康情報サイト eヘルスネット」
  • 厚生労働省研究班(東京大学医学部藤井班)監修
    「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」
    女性および高齢者の脂質異常症

全日空健保からのお知らせ

人間ドック等の「健診予約システム」は令和4年度の年度更新作業の為下記の期間使用することができません。
3月中の健診予定の方は3月3日までに登録を完了させてください。

健診予約システム停止期間:3月4日(金)〜3月10日(木)

3月11日(金)より令和4年度の健診予約登録手続きが可能になります。

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E-mail : kenpo@ana.co.jp

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