メールマガジン“ANA Healthy Mail”

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2021年5月25日号 Vol.105

全日本空輸健康保険組合

――― ANA healthy Mail magazine ―――

□■ 口のケアで免疫力キープ!〜きれいなお口で、細菌・ウイルスに負けない体づくりを!〜 ■□

お口の中を清潔に保つことは、むし歯や歯周病の予防だけでなく感染症対策としても重要であることをご存知ですか?じつは、体の免疫力を維持するためにはお口のケアが欠かせません。正しい歯みがきや健康的な生活習慣などの日ごろのセルフケアと、歯科医院での指導や処置などの定期的なプロフェッショナルケアの両輪で、感染症に負けない健康な体をつくりましょう。

お口の中の清潔度で免疫力が変わる?!

免疫力キープのためになぜ「お口のケア」が重要なのか、それは、お口の中の清潔度によって口腔内の免疫物質の働きが左右されるからです。口腔内の免疫物質には、口の中に侵入してきた細菌やウイルスが粘膜に付着するのを防ぐ働きがありますが、口の中が汚れていると、敵が多すぎて防御が難しくなってしまいます。口腔内の免疫物質が十分に力を発揮するためには、歯の表面に付着したプラークや舌の上の白い舌苔などの細菌を丁寧な歯みがきや舌みがきで減らしておくことが大切なのです。

なお、実際にお口を清潔に保つことでインフルエンザ感染などのリスクを下げることがわかっており、新型コロナウイルス感染症に対しても同様の効果が期待されています。お口のケアは、細菌やウイルスに負けない体づくりに欠かせない大事な要素といえます。

「口呼吸」か「鼻呼吸」かでも免疫力が変わる?!

コロナ禍のマスク着用で、「気づいたらつい口呼吸をしていた」なんてこと、ありませんか?鼻呼吸だと、鼻毛や粘膜がウイルスや細菌をブロックしてくれますが、口呼吸ではそれらをブロックすることができません。また、たとえマスクをつけていたとしても、口呼吸だと口の中が乾燥して、細菌やウイルスの働きを抑える作用のあるだ液が減少し、むし歯や歯周病、インフルエンザなどの感染症や、アレルギー性の疾患、気管支ぜんそくなどのリスクが高くなってしまいます。マスクをつけた場合も鼻呼吸を心がけましょう。

歯みがき中も感染対策を忘れずに!

お口の中を清潔に保つためには丁寧な歯みがきが欠かせません。ただし、職場など共用スペースで歯みがきする場合や、自宅であってもご家族等がいる場合は、歯みがき中にしぶきが飛んで新型コロナウイルスの感染につながるおそれもあるので、ちょっとした注意が必要です。従来の歯みがき方法に加えて、感染拡大防止のための新しい歯みがき方法も取り入れましょう。

 @ ブラシ部分が小さめの歯ブラシを用意する
 A 歯ブラシを口に入れたらすぐに口を閉じる
 B だ液飛沫が飛ばないように口を閉じたまま、歯ブラシを細かく振動させて丁寧にみがく
 C うがいの水は少量(10-15ml)にして静かに吐き出す。ゆすぐのは1〜2回でOK
 D 歯みがきの時間が重ならないようにして、人とはソーシャルディスタンスを保つ

また、歯ブラシでは取り切れない歯と歯の間の汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシで除去しましょう。口臭の原因となる舌の上の白い舌苔は、ブラシでやさしくかき出すようにして取り除いてください。

コロナ禍でも定期的な歯科健診が大切です!

歯科疾患は自覚症状のないうちに進行することが多いため、痛みなどの自覚症状が出てから受診すればいいという考えは危険です。新型コロナウイルス感染症に対する不安から受診を控えている方もいるかと思いますが、歯科診療の長期間にわたる中断はむし歯や歯周病などの重症化につながるおそれがあります。医療機関は感染症対策をしっかりと行っています。免疫力を維持して感染しにくい状態を保つためにも、定期的な歯科健診で歯のクリーニングや歯石除去のほか、ブラッシング指導など日ごろのセルフケアについて適切な助言をしてもらいましょう。半年に1-2回が受診の目安ですが、年齢や性別のほか、残っている歯の本数やむし歯・歯周病などの状況によって適切な時期は異なりますので、医師の指示に従って受診してください。

タバコはお口の健康に影響大!

ニコチンなどの有害物質は、肺がんをはじめとする体のがんや心臓病の発生リスクを高めるだけではありません。タバコの煙が最初に届くお口の中では、歯や歯茎が黒くなったり、歯周病が重症化したり、口腔がんの発生リスクが高まったりするなどの悪影響があります。歯・歯茎へのダメージは、受動喫煙の場合も同様です。また、タバコを吸う人はニコチンの作用による血流悪化で歯茎からの出血という自覚症状が乏しく、気づかないうちに症状が悪化しているケースもあります。自分のため、家族や友人など大切な人の健康のために早めに禁煙しましょう。禁煙治療や禁煙支援を行なっている歯科医院も多いので、歯科医に相談してみるのもおすすめです。

【参考資料】
日本歯科医師会HP
「新型コロナウイルス感染症に負けない歯と口の健康づくり」
「口腔ケアで免疫力アップ!」
「ウィズ新型コロナウイルス感染症における予防的歯科診療」
「ウイルス感染予防のための歯みがきについて」
日本歯科医師会
「標準的な成人歯科健診プログラム・保健指導マニュアル」


全日空健保からのお知らせ

全日空健保では歯科健診センターと無料歯科健診の契約を結んでいます。 詳細は健保HPをご覧ください。 トップ≫保健事業≫無料歯科健診

また、お口の健康にタバコは禁物です。禁煙支援のプログラムもございますので健保HPをご覧ください。 トップ≫保健事業≫禁煙プログラム

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E-mail : kenpo@ana.co.jp

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