メールマガジン“ANA Healthy Mail”

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2021年2月25日号 Vol.102

全日本空輸健康保険組合

――― ANA healthy Mail magazine ―――

□■生活習慣改善で認知症予防 〜働き盛りの今から対策を〜■□

高齢化が進むにつれ、患者数が増加している認知症。「もっと年をとってからの話でしょ?」と思いがちですが、実は、現役世代のときからの生活習慣の積み重ねが大切です。これからもずっと生き生きとすごすために、今のうちから認知症対策をはじめましょう。

認知症ってどんな病気?

認知症とは、さまざまな原因で脳の細胞が死ぬ、または働きが悪くなることにより、記憶・判断力の障害などが起こる病気です。進行すると、理解力・判断力がなくなり、日常生活にも支障が出てきます。単なる「加齢によるもの忘れ」とは異なり、体験したこと自体を忘れる、もの忘れの自覚がないというケースが多く見られます。たとえば、加齢によるもの忘れの場合、朝ごはんのメニューが何だったかを忘れるのに対し、認知症は朝ごはんを食べたこと自体を忘れてしまう、といった具合です。

なお、認知症にも種類があり、脳に特殊なたんぱく質が溜まることによって起こる「アルツハイマー型」、血管トラブルによる血流低下で脳の神経細胞がダメージを受けることが原因の「血管性」、幻視や筋肉のこわばりなどを伴う「レビー小体型」が代表的です。

認知症は生活習慣病との関わり大!

認知症の大部分を占めているのがアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症なのですが、これらは喫煙習慣や、生活習慣病と深く関連していることがわかっています。

【認知症とからだの病気・生活習慣との関連】
高血圧

血圧が高いと脳血管の動脈硬化や脳出血、脳梗塞などを起こしやすく、その後遺症で血管性認知症が発症しやすくなります。そのリスクは正常な血圧の人と比べ、最大10倍。中年期(50〜64歳)に血圧が高い人は、老年期になって血管性認知症になりやすいというデータもあります。

糖尿病

糖尿病の人は血糖値が正常の人と比べ、アルツハイマー型認知症のリスクが最大約2倍。脳の神経細胞を壊してしまう異常なたんぱく質が脳内に溜まるのを、糖尿病が促進するのではないかと考えられています。

歯のトラブル

歯の本数が少なく、ものをよくかめないと、脳の血流が悪化し、認知機能低下の原因に。歯周病菌が悪影響を及ぼすという指摘もあります。

お酒・タバコ

お酒の飲みすぎは脳を萎縮させ、認知機能低下の原因になります。タバコを吸う人は血管の収縮により高血圧になりやすく、「血管性認知症」のリスクが高まります。また、アルツハイマー型認知症の発症リスクも高いというデータも。

認知症予防=生活習慣病予防?!

認知症を予防するには、上記のような病気や、生活習慣を改善することが重要です。

【今からできる!認知症予防のポイント】
生活習慣病の治療

高血圧や糖尿病などの病気がある人は、必ず治療を受けてください。きちんとコントロールできれば認知症リスクも低下します。

運動

定期的な運動習慣は、認知症のリスクを高める高血圧や糖尿病などの予防に役立ちます。ウォーキングなどの手軽に取り組める運動を、1日30分以上行うのがおすすめです。

バランスのよい食事

野菜や海藻類、大豆・大豆製品、魚介類、牛乳・乳製品を意識して、栄養バランスのよい食生活を。なお、青背の魚に豊富なDHA・EPAには、脳の神経細胞を維持する働きがあるといわれています。「血管性認知症」の原因になる高血圧を予防するため、塩分を控えめにするのもポイント。

歯のケア

デンタルフロスや歯間ブラシも使ってていねいに汚れを落とし、定期的に歯科健診を受けましょう。歯を失った場合は義歯を使うことで、認知症リスクを下げることができます。

節酒・禁煙

お酒はほどほどに。1日にビールのロング缶(5%・500ml)1本くらいが目安です(ANA基準を確認)。また、中年期からでも禁煙すれば認知症リスクは減らせるので、今からでもぜひ禁煙を。

コロナ禍は認知症にもマイナス

新型コロナウイルス流行の影響で人との交流や運動の機会が減り、高齢の方の認知症発症・悪化リスクが高まっているといわれています。身近に高齢の方がいる場合は、「密」を避けてのウォーキングや、室内でのスクワット・階段の昇り降りなど、からだを動かすことをすすめてみてください。また、電話・オンラインを活用して、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。

(参考)
政府広報オンライン「もし、家族や自分が認知症になったら知っておきたい認知症のキホン」
久山町研究ホームページ(九州大学大学院 医学研究院)「研究テーマ:認知症」
厚生労働省「認知症予防・支援マニュアル(改訂版)


全日空健保からのお知らせ

全日空健保では、スポーツクラブ法人契約・無料歯科健診・禁煙プログラム・ヘルシーライフサポート(対象者限定有)など、 生活習慣を改善する様々な制度をご用意しています。詳細は健保HPをご覧ください。

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