メールマガジン“ANA Healthy Mail”

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NEW! 2025年11月26日号 Vol.159

全日本空輸健康保険組合

――― ANA healthy Mail magazine ―――

□■ 男性とちがう? 女性の生活習慣病 ■□

近年、男女それぞれの特性に配慮した診療・予防のあり方が注目されています。
今回は、代表的な生活習慣病に焦点をあてて、性別によるかかりやすさや症状の違いをご紹介します。

女性は女性ホルモンの影響大!?
生活習慣病は男性がなりやすいというイメージがあるかもしれませんが、それは女性のからだは女性ホルモン(エストロゲン)に守られているから。
ただし、「閉経」を迎えると、エストロゲンの分泌が急激に減るため、糖尿病・脂質異常症・高血圧といった生活習慣病のリスクも高まります。
閉経前後の10年を更年期といい、「更年期症状」と呼ばれるさまざまな不調が現れますが、更年期症状だけでなく生活習慣病対策も重要になります。

【エストロゲンの働き】
  • 血糖値を一定に保つホルモン(インスリン)の効果を高める
  • HDL(善玉)コレステロールを増やし、LDL(悪玉)コレステロールを減らす
  • 血管を広げて血圧上昇を抑える
  • 血管を保護し、硬くなるのを防ぐ
  • 骨からカルシウム溶け出すのを防ぎ、骨量を維持する
など

【エストロゲン減少による影響】
  • インスリンの働きが悪くなって血糖値が高くなる
  • コレステロールを調整する働きが弱まり、血液中のLDL(悪玉)コレステロールが増えやすくなる
  • 血管を守る働きが弱まり、血管が硬くなりやすくなる(動脈硬化)
  • 血管のしなやかさが失われて、血圧が上がりやすくなる
など

病気別 女性ならではの要因・症状
女性の生活習慣病には、先述の通り女性ホルモンが大きく関わっていますが、そのほかの女性ならではの要因も見逃せません。

●太ってなくても油断禁物「糖尿病」
糖尿病は太っている人がなる病気と思いがちですが、女性に多いやせ(BMI18.5未満)や隠れ肥満(見た目は標準でも体脂肪が多い状態)の人も要注意です。
該当する女性は筋肉量が少ない傾向にあるのですが、実は筋肉量が少ないと糖が筋肉に吸収されにくく、糖尿病のリスクが高まります。
また、妊娠中はインスリンの働きが低下して血糖値が高くなり、「妊娠糖尿病」になることがあります。
この妊娠糖尿病になった場合、出産後に血糖値が戻っても将来「糖尿病」を発症するリスクが高いので注意が必要です。

●コレステロールのバランスがポイント「脂質異常症」
エストロゲンが急激に減る更年期以降はLDLコレステロール値が上がりやすくなります。
ただし男性ほど心筋梗塞や狭心症などの心臓病のリスクは高くありません。
それはHDLコレステロールが高いケースも多く、コレステロールのバランスが保たれているからです。
とはいえ、動物性脂肪(バター、クリーム、カスタード)の多いお菓子(特に洋菓子)などはLDLを高める要因となるため、食べすぎにはご注意を。

●妊娠時と閉経後は特に注意「高血圧」
妊娠時に高血圧だった人(妊娠高血圧症候群)は、次回の妊娠時や将来高血圧となるリスクが高いことがわかっています。
なお、若い頃に血圧が低かった方もいらっしゃるでしょうが、血圧は閉経前後で変化しやすいので、健診等で確認することが大切です。

●症状が見つかりにくい「心筋梗塞」
男性の代表的な症状が「胸痛」なのに対し、女性の場合はあご・のど・背中・肩・腕などの痛み、吐き気や動悸などが挙げられます。
症状が一般的でないため検査でも見つかりにくく、死亡率が男性よりも高くなっています。

●若いうちからなりやすい「女性のがん」
乳がんや子宮頸がんといった女性特有のがんは、20代など若い世代の方でもかかりやすいのが特徴です。
また、肺がんの一種である肺腺がんは男性より女性に多いがんの一つ。
タバコを吸わない人や若い人でもかかるケースが増えています。

女性が気をつけたい生活習慣のポイント
病気に女性特有の影響や要因があるように、生活習慣病対策にも女性ならではのポイントがあります。

●婦人科と内科のかかりつけ医を持つ
婦人科では、妊娠、出産、閉経などライフステージによって変化する女性特有の病気や女性ホルモンの管理などもサポートしてもらえます。
更年期症状の改善の相談やほかの病気がないか等も相談できて安心です。

●健診・婦人科検診を受ける
年に1回は健診を受けて結果を確認し、数値の改善に取り組みましょう。
婦人科検診で乳がん・子宮頸がん等のチェックをするのもお忘れなく。

●運動習慣を身につける
閉経後は骨量や筋力が低下しやすいため、適度な運動を習慣づけて骨や筋肉を鍛え、骨量や筋肉量を維持しましょう。

●カルシウムなど骨や筋肉に良い栄養素を積極的にとる
バランスの良い食事を心がけるのはもちろんですが、食事面でも骨や筋肉の維持をサポートするため、 良質なたんぱく質・ビタミン・カルシウムなどを意識的にとりましょう。

●禁煙と節酒につとめる
タバコはエストロゲンの働きを弱めてしまうほか、がんやその他の病気の原因になるため、この機会に禁煙を。
お酒は男性よりも影響を受けやすいので節酒を心がけることが大切です。

*全日空健保では、20歳以上の被保険者・被扶養者を対象に、婦人科ドックへの補助制度を設けています。
また「人間ドック」にも、婦人科検査を健保の補助でお得にオプションとして追加することが可能ですので、 ぜひご活用ください。
詳しくは、健保のホームページ「各種健診制度」にてご確認下さい。

【参考文献】

全日空健保からのお知らせ

«インフルエンザ予防接種の費用補助概要» 

  • ●補助対象者   被保険者、被扶養者
  • ●補助上限額   2,000円(一人当たり1回)
  • ●接種対象期間  10月1日〜12月31日
  • ●書類提出締切  2026年1月9日
  • ●類提出先    各事業所の健保窓口
 (※任意継続・特例退職者の皆様の提出先は、ANAビジネスソリューション(株)
BPOサービス事業部 全日空健保インフルエンザ事務局へ)
詳細は「インフルエンザ予防接種補助」をクリック

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◆ ANA Healthy Mail編集・発行 ◆
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◆ 全日本空輸健康保険組合HP ◆
http://www.ana-kenpo.jp/

◆ お問合せ先 ◆
E-mail : kenpo@ana.co.jp

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