全日本空輸健康保険組合
――― ANA healthy Mail magazine ―――
□■ あなたの目、疲れてない? 見つめ直そう目の健康 ■□
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日常生活で目の乾きや見づらさを感じることはありませんか?
目の老化は誰にでも訪れますが、最近は若い人にもスマホの長時間使用などによる目のトラブルが増えています。
人は、情報の8割以上を目から取り入れているといわれており、快適な日常生活を送るためにも目の健康を保つことはかかせません。
10月10日は「目の愛護デー」。この機会に目の健康について考えてみましょう。
- 目の不調「アイフレイル」を知っていますか?
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「アイフレイル」は加齢によって目の機能が衰えてしまうことをいいます。
目の機能低下が怖いのは、「見えづらい」だけでなく、
「転びやすくなる」「外出が億劫になって社会との関わりが減り、将来認知症のリスクが高まる」などといった影響もあるからです。
20〜30代でもアイフレイルの可能性があるため注意が必要です。
次のセルフチェックで当てはまる項目があるか確認してみましょう。
【アイフレイルチェックリスト】
- 1.目が疲れやすくなった
- 2.夕方になると見にくくなることが増えた
- 3.新聞や本を長時間見ることが少なくなった
- 4.食事の時にテーブルを汚すことがたまにある
- 5.眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった
- 6.まぶしく感じやすくなった
- 7.はっきり見えない時にまばたきをすることが増えた
- 8.まっすぐの線が波打って見えることがある
- 9.段差や階段で危ないと感じたことがある
- 10.信号や道路標識を見落としそうになったことがある
【出典】
2つ以上当てはまった人はアイフレイルかもしれません。
目の病気につながることもあるため、眼科の受診をおすすめします。
- 目の不調の原因は?
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先ほどのセルフチェックは、参考程度にはなりますが、それぞれ下記の病気・不調によくみられる症状です。
1〜5→老眼/近視・遠視・乱視
老眼は加齢によってピントが合いづらくなり、見えにくくなることです。
目のレンズ「水晶体」の弾力性低下や水晶体を調整する筋肉の衰えが原因です。
また、最近は若い世代にも老眼のような症状が現れる「スマホ老眼」というトラブルが増えています。
これは、スマートフォンやパソコン等の画面の見すぎが原因のため、通常の老眼と違い、目を休めると改善します。
近視・遠視・乱視もピントがうまく合わない状態ですが、原因は老眼と異なり、水晶体が光を屈折させる力や眼球の奥行きなどが関係しています。
6→白内障
かすむ、ものが二重に見える、まぶしいなどの症状が出ます。
糖尿病やアトピーが原因のこともあります。
7→ドライアイ
目がごろごろする、目の痛みやけいれん、充血などの症状が出ます。
コンタクトの乱用や空気の乾燥などが原因のひとつです。
8→糖尿病網膜症/加齢黄斑変性
糖尿病網膜症は、かすみ、ゆがみ、視力の低下などが起こります。
糖尿病の合併症のひとつで、血糖コントロールで予防可能です。
加齢黄斑変性は急な視力の低下、ゆがみ、視野の中心が欠けるなどが主な症状です。
どちらの病気も、放置すると失明の危険があります。
9・10→緑内障
視野がだんだんと欠けてくる、狭くなるといった症状が出ます。
日本人の中途失明の原因では最も多く、40歳以上の20人に1人が発症しています。
- 定期的に眼科検診を受診!
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セルフチェックで2項目以上当てはまらなくても、ちょっとした目の違和感は病気の初期症状のこともあります。
目の病気は早期発見・治療で、回復や症状の緩和が見込めます。
視野が欠ける、急な視力の低下などの症状があれば、すぐに眼科を受診しましょう。
また、目の疲れや痛みなどの症状が長く続く場合も、放置せずに眼科を受診してください。
特に40歳以降は発症リスクがあがるため、40歳を過ぎたら、自覚症状がなくても1年に1回、眼科検診を受診することが大切です。
- アイケアで、酷使する目に愛の手を
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一生使う目を守るためには、若いうちからケアを始めるに越したことはありません。
仕事や生活の中でできるアイケアをご紹介します↓
●スマホ・パソコン等の使い方に注意する
日常生活に欠かせないスマホですが、画面の見すぎは目にとって大きな負担。
負担を減らすためにも使い方を見直すことが必要です。
- 画面は目が少し下に向くくらいの位置にする
- 画面との距離は30cm以上(パソコンは40cm以上)離す
- 1時間ごとに窓の外をぼんやりと見るなど、こまめに休憩する
- 意識的にまばたきをする。ドライアイには防腐剤の入っていない人工涙液タイプの目薬をさすのも効果的
●バランスのよい食事をとる
目の健康維持のためには、バランスのよい食事に加え、目に必要な栄養素をとることもポイントです。
特に目の機能維持に役立つ「ビタミン類」を意識してとるのがおすすめ。
- ビタミンA・ビタミンC:緑黄色野菜、果物、レバーなど
- ビタミンB群:乳製品、豆類、豚肉、青魚など
●禁煙する
タバコは白内障や加齢黄斑変性を引き起こす原因になります。
目のためにも禁煙が一番です。
●紫外線対策をかかさない
紫外線は目の組織に直接ダメージを与えます。
日傘やUVカット効果のある眼鏡などで紫外線を予防しましょう。
【参考文献】
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◆ ANA Healthy Mail編集・発行 ◆
全日本空輸健康保険組合
◆ 全日本空輸健康保険組合HP ◆
http://www.ana-kenpo.jp/
◆ お問合せ先 ◆
E-mail : kenpo@ana.co.jp
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