メールマガジン“ANA Healthy Mail”

2025年5月26日号 Vol.153

全日本空輸健康保険組合

――― ANA healthy Mail magazine ―――

□■ 早めのケアがカギ! 歯の健康対策 ■□

「若いうちにやっておけばよかったこと」で必ずといっていいほど上位にランクインするのが「歯のケア」です。
むし歯や歯周病などで歯を失ってしまうと、噛みづらくなって栄養の偏りにつながるほか、見た目も気になるところ…。
また、歯周病は糖尿病や心筋梗塞などのリスクを高めることもわかっています。
大きなトラブルを起こす前に、今からしっかり対策しましょう。

セルフケア1「ブラッシングで細菌のかたまりをしっかり落とそう」
歯を守るためにまず大切なのが毎日の歯みがきです。
寝る前は必ずみがき、1日2回以上行いましょう。
ただみがくのではなく、むし歯や歯周病の原因となる歯垢(細菌のかたまり)を丁寧に取り除くことがポイントです。

【ブラッシングのポイント】

●歯磨き粉はフッ素入りを

むし歯予防効果のあるフッ素入りを選び、歯ブラシの上に1.5〜2cmほどたっぷりと出す。
なお、6歳以上の場合はフッ素濃度1400〜1500ppmFのものがおすすめ。

●力加減は優しく
ゴシゴシと力いっぱいみがくと歯ぐきを傷つけたり、毛先が広がってかえって汚れが落とせず、みがき残しが増えたりする原因にも。
毛先があまり広がらない程度の優しい力でみがく。

●歯ブラシを当てる角度も重要
健康な歯のむし歯予防の場合は、歯の表側や、かむ面に対して毛先を90度に当て、裏面もくまなく掃除する。
歯周病の人や歯周病予防の場合は、毛先が細くやわらかい歯ブラシを使い、歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に45度になるように当てる。

●できるだけ細かく動かす
1本ずつ丁寧にみがくことを意識して、できるだけ小刻みに細かく動かす。
力を抜くと楽に動かせるので◎

●すすぎは軽く
「歯みがきで落とした汚れをしっかり洗い流したい!」とすすぎ過ぎてしまうのはNG。
歯みがき粉に含まれるフッ素はむし歯菌の働きを弱め、歯を丈夫にする効果があるので、すすぎはフッ素を口の中に残せるよう軽く1〜2回にとどめる。

セルフケア2「プラスケアでみがき残しと口臭の原因を減らそう」
歯ブラシだけでは歯と歯の間などのみがきにくいところに汚れが残りがち。
下記のような道具を使うと、よりお口をきれいにできるので、ぜひ活用してみてください。

【みがき残しを減らすアイテム】

●タフトブラシ

歯並びがでこぼこしているところ、両隣に歯がない孤立した歯や、奥の部分などのみがきにくい部分の歯垢を取るのに役立つ。

●歯間ブラシ・デンタルフロス
歯と歯の間の歯垢除去に効果的。
隙間が広いところは歯間ブラシを、狭いところはデンタルフロスを使うのがおすすめ。

【舌をケアするアイテム】

●舌ブラシ

鏡で見たときに、舌の上の奥側に白〜淡い黄色の舌苔(ぜったい)がついている場合は、舌ブラシか、やわらかい歯ブラシでやさしくかき出す。
舌苔は舌に付いた細菌のかたまりで、口臭の原因になります。
だ液の分泌が少なくなる就寝中に増殖しやすいので、一日一回、起床時に取り除くのがベスト。

*生活習慣の乱れも歯周病の原因に
タバコは歯周病の発症や進行の原因になるほか、治療効果も弱めてしまうので、この機会に禁煙を。
また、甘いものの食べ過ぎや不規則な生活なども歯周病の原因になるため、生活習慣の改善も大切です。

歯科医院で定期的にプロのケアを受けよう
セルフケアでは全ての歯垢を取り除くことは難しく、歯垢がかたくなって歯石になると歯ブラシでは落とせません。
それに、たとえ歯に痛みがなくても、自分では気がついていない初期のむし歯や歯周病が発生している可能性もあります。
定期的に(半年に一回以上)に歯科医院を受診し、歯の状態のチェックやクリーニングを受けましょう。

なお、全日本空輸健康保険組合では、被保険者・被扶養者を対象に無料歯科健診を実施していますので、ぜひご活用ください。
詳細については、無料歯科健診をご確認ください。

【参考資料】

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◆ ANA Healthy Mail編集・発行 ◆
全日本空輸健康保険組合

◆ 全日本空輸健康保険組合HP ◆
http://www.ana-kenpo.jp/

◆ お問合せ先 ◆
E-mail : kenpo@ana.co.jp

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